契約先へ渡す記録は、決定事項を確認して必要な形式で送る

  • 原音、全文の文字起こし、要約、提出用の議事録は、役割を分けて保管します。
  • Teamsの録画と文字起こしでは、保存先と共有権限を個別に確認します。
  • PDF・WordはTiroとNotta Brainの両方が候補です。生成・修正の手順と利用枠を比較します。
  • 保存先連携に加え、文書生成のプランとクレジット、提出前の編集方法をそろえて比較します。

契約先に会議の決定事項を渡すなら、録音・全文・要約をそのまま一つの「議事録」として扱わず、確認済みの提出文書を別に作る方法が実務的です。Teamsは会議と記録の基盤として使い続け、提出文書はTiroのテンプレート生成・出力と、Notta Brainのソース指定・文書生成を同じPDF・Wordの成果物で比較できます。比較では、提出ファイルの形式、保存先との連携、宛先と共有範囲を基準にします。

よくある質問

原音・文字起こし・要約・外部提出文書は、どう分ければよいですか?

契約先へ提出する文書は、録音や自動生成テキストとは別の成果物として作ります。原音は会話の根拠、文字起こしは発言を検索して確かめるための全文、要約は議題と論点をつかむための整理、提出文書は合意した事項を相手が読んで次の行動に移すための記録です。

この区分を先に決めると、「全文をそのまま渡してよいか」という迷いを避けやすくなります。全文には、契約先へ伝える必要がない相談、社内の検討、発言者の言い直しも含まれることがあります。提出文書には、会議で決まった内容、未決事項、担当者、期限など、相手の作業に必要な情報を選んで記載します。

Tiroのクイックスタートでは、会議後に話題ごとに整理した1ページの文書と文字起こしが作成されると案内されています。Tiroの文書作成ガイドでは、録音終了後に「Generate Document」から内蔵またはチーム作成のテンプレートを選び、会話をその形式の文書に整理できます。文字起こしを編集したあとに文書を再生成する操作も案内されています。

例えば、会議で「納期を翌月末にする案」が話し合われただけなら、要約に案として記録し、確定事項として提出する前に承認状況を確認します。決定済みであれば、提出文書に確定日、対象範囲、担当者を記し、期限が条件付きならその条件も記します。

TeamsのOneDrive・SharePoint保存と閲覧条件は、何を確認すればよいですか?

Teamsの録画と文字起こしを共有する場合は、各記録を別々に特定し、外部へ渡す対象ファイルと保存場所を確認します。

外部共有の前に、ファイル、宛先、閲覧・編集権限、ダウンロード可否を一組で確認します。契約先が使える共有方法を選び、相手に渡すファイルを特定します。

まず契約先へ渡す内容を決め、録画、文字起こし、決定事項文書のどれを共有するか選びます。Teamsを会議の基盤として続けながら、会議記録の確認と提出文書の作成を別工程にすると、会議方法を変えずに提出形式を選べます。

契約先には、合意事項、担当者、期限、条件を記した提出用ファイルを優先して渡します。相手から発言の根拠を求められた場合は、該当する全文や録音を共有する必要性と範囲を社内ルールに沿って判断します。

送信後は、宛先の担当者が開けることを確かめ、社内側には送ったファイル名、版、日時、共有先を残します。

TiroとNotta BrainでPDF・Wordを作る手順は、どう違いますか?

提出形式がPDFまたはWordなら、TiroとNotta Brainの両方を比較できます。Tiroのエクスポート案内では、ノートの「Share」メニューからPDFまたはWordを選び、出力に含める内容を選択できます。ファイル出力は録音終了後のノートで利用でき、Webアプリまたはデスクトップアプリから行います。

Tiroで会議情報をTeamsへ送る場合は、ファイル出力とは別に、ノートへのリンクと選択した内容をTeamsのチャネルまたは個別メッセージへ送れます。公式案内は、共有する内容として「Transcript - Summary」と「Transcript - Script」の選択欄を挙げ、作成済みの文書もノート上と同じ名前で表示するとしています。Microsoft Teams側の管理者承認を求められた場合は、Microsoft 365管理者へ承認を依頼してから接続します。送信先のチャネルや相手へ投稿する権限も必要です。

契約先へはWordで確認を依頼し、合意後の固定版をPDFにする運用も考えられます。Tiroは両形式の出力を案内しているため、修正可能な原稿と配布用ファイルを作り分ける必要があるチームに向きます。例えば、担当者がWordを社内レビューに回し、承認後にPDFを契約先へ送ります。本文には、会議日、参加者、決定事項、担当、期限、保留事項を見やすく並べます。

Notta Brainは、ワークスペースの会議やファイルを検索し、@で使う資料を指定して、指示からWord・PDFなどの成果物を生成します。公式機能案内では、Brainのプランに応じたAIクレジットを使い、Nottaの文字起こしプランに加入してもBrainクレジットが自動追加されるわけではないと説明しています。生成後は出典と本文を確認し、修正指示で整えた版をプレビュー・出力します。プレビューやエクスポートの選択肢は成果物の種類によって異なります。

Tiroは録音終了後にテンプレートを選んで文書を生成し、文字起こしを修正して再生成できます。文書ガイドとクレジットの利用条件に沿って、録音・文字起こしの残量と契約プランを確認します。文書の生成・翻訳・Ask Tiroはクレジットを消費しません。両製品は同じ議事録を一つ作り、録音・文字起こし枠と、文書生成・再生成で消費する枠を分け、最終ファイルを比較してください。

Nottaの公式連携一覧では、Teams通話のメモをグループチャットへ送信でき、文字起こし・音声・動画をOneDriveへ直接エクスポートできます。Nottaの文字起こしと要約をGoogle Docsへ自動同期する連携も選べます。OneDriveやGoogle Docsを会議記録の受け渡し先にしているチームは、Nottaの連携先を既存の運用に合わせて選べます。

Nottaのクラウドストレージ保存ガイドは、同期先のフォルダーを移動または改名するとファイルパスが変わり、同期が一時的に失敗する場合があると案内しています。また、クラウド側のアップロード制限によって同期に時間がかかることや、同期可能な最大ファイルサイズが保存先の制限に左右されることも説明しています。NottaからOneDriveなどへ自動で送る設計では、宛先フォルダーを固定し、会議直後にファイルが見当たらないときは同期完了を確認してから再送します。

比較軸TiroNotta BrainTeamsを使い続ける場合
元の資料録音後のノート・文字起こしと選んだテンプレートワークスペースの会議・ファイルを検索し、@で対象を指定OneDrive・SharePointの会議記録を確認
生成・修正テンプレートで生成し、元の文字起こしを修正して再生成指示で文書を作成し、出典確認と追加指示で修正合意事項を確認し、必要な作成工程を追加
提出形式Web・デスクトップでPDF・Wordを選び、含める内容を指定Word・PDFなどを生成。プレビュー・出力条件は成果物別に確認宛先が受け取れる形式と共有方法を選ぶ
利用枠録音・文字起こしの残量を確認。文書生成・翻訳・Ask Tiroはクレジット消費なしBrainのプランに応じたAIクレジット。文字起こしプランとは別枠会議・保存・共有のライセンスとポリシーを確認
同じ条件の試行一件の議事録を生成・修正し、WordとPDFを確認同じ資料と指示で生成・修正し、使った枠と出力を確認同じ提出先でファイルの閲覧を確認

必要な部分だけを共有し、元記録と照合するには?

共有前には、相手が次の作業に必要とする情報を提出文書にまとめます。典型的な項目は、会議名、日時、参加者、合意した事項、担当者、期限、未決事項、次回確認日です。契約や仕様に関わる数値、製品名、期日は会話の前後を含めて元記録と照らし合わせます。「来月までに対応」のように読み方が分かれる記述は、具体的な日付と作業の完了条件を確認してから文書にします。

照合では、要約だけを確認するのではなく、必要な箇所を全文や原音で確かめます。発言の主語が誤って付いていないか、提案が決定事項に変わっていないか、条件や例外が落ちていないかを確認します。AIが作成した文書は、担当者が編集し、当事者間で認識を合わせた版を最終版にします。音質や専門用語、複数人の発言が重なる状況では、聞き取りにくい固有名詞や数字ほど慎重に読み直します。

社内承認の流れは、次のように組み立てられます。

  1. 会議後に文字起こしと要約を確認し、決定事項と未決事項を分けます。
  2. 提出用テンプレートに、担当・期限・条件を含む原稿を作ります。
  3. 発言の根拠が必要な箇所を、全文または原音に戻って確認します。
  4. 合意内容に関係する担当者が原稿を確認し、修正を一つの版へ集約します。
  5. 取引先に渡す形式を選び、宛先、閲覧権限、ファイル名、共有方法を確認します。
  6. 最終版、承認日、送信先、共有したリンクや添付ファイルを社内記録に残します。

契約先へ送る最終確認は、次の項目に絞ると実行しやすくなります。

  • 決定事項と提案・検討事項が区別されている。
  • 担当者、期限、条件、未決事項が元記録と一致している。
  • 相手に必要なページや記載だけが提出文書に含まれている。
  • Word、PDF、チャット共有など、相手が受け取れる形式になっている。
  • 共有先と権限が対象の契約先に合っている。
  • 送信した最終版と送信日時を社内で追跡できる。

全文や録音を共有するかどうかは、提出先からの要望だけで決めず、契約情報や個人情報を含む範囲と社内ルールを踏まえて担当者が判断します。資料を分けておけば、契約先へは実行に必要な決定事項を渡しつつ、社内では会話の根拠を照合できる状態を保てます。PDF・Wordの提出物はTiroとNotta Brainの両方で比べ、生成に使う資料、修正手順、出力結果、プランとクレジットを確認します。OneDriveなどへの保存先連携と、Teamsを会議基盤に残す判断は別の軸で検討し、共有範囲と承認手順を組み合わせてください。