結論:botなし録音はNotta DesktopとTiro、Teams内で通知付きの記録を残すならTeamsが候補です。

  • Notta DesktopはmacOS 13以降とWindows 10 version 1903以降に対応し、録音後の文字起こし・要約・アクション項目をNottaのワークスペースに表示します。
  • Tiroはパソコンで再生される会議音声を録音し、Windowsでは別の許可設定が不要です。Macではシステム音声の許可が必要です。
  • Teamsの録画・文字起こしは参加者に通知され、録画を始めると文字起こしも開始します。
  • botの有無だけで決めず、端末の許可、参加者への事前説明、会議後の共有先をまとめて試します。

Notta Desktopにもbotなし録音がある。Tiroだけに絞らず比べる

Nottaの代替としてbotなし録音を探す場合、最初に知っておきたいのはNotta Desktop自身もその選択肢を持つことです。Notta Desktopの公式案内では、MacとWindowsのアプリが端末から直接録音し、会議にbotを加えず、参加者リストにも追加名を表示しないと説明されています。会議後は文字起こし、要約、アクション項目がNottaのワークスペースに表示されます。

このため、「会議画面に記録用botを入れない」という条件だけなら、Notta DesktopとTiroは同じ比較枠に入ります。Notta Desktopは、会議を検知して録音を促す流れと、会議後にNottaのワークスペースで結果を受け取る流れが一続きです。Nottaを使い続けながら会議参加者欄にbotを表示させたくない人にとって、まず試す候補になります。

Tiroのシステム音声録音ガイドによると、Tiroは特定の会議サービスにbotを接続するのではなく、利用者のコンピューターで再生されている音声を直接録音します。Zoom、Google Meet、Teamsなどの通話音声も、端末で再生されていれば録音できます。自分のマイク音声とコンピューターのシステム音声は別の経路で記録されます。

選び分けの目安は、会議後の記録をどこで扱うかです。Nottaのワークスペースで要約やアクション項目まで受け取りたいならNotta Desktopが候補です。会議ツールに依存せず端末音声を取り込み、組織のAIエージェントに会議メモや文字起こしを渡す運用を考えるならTiroが候補になります。Teams会議をTeams内の通知・記録手順に沿って残したい場合は、内蔵機能が向いています。

端末・音声入力・参加者への表示を同じ軸で比べる

方法対応端末と音声の取り込み会議参加者への表示会議後の扱い
Notta DesktopmacOS 13以降、Windows 10(version 1903以降)。端末から録音会議botや追加の参加者名を表示しない文字起こし、要約、アクション項目がNottaのワークスペースに表示
TiroWindows・macOSのデスクトップ録音。システム音声とマイク音声を別経路で記録会議参加者には録音を示す表示が出ないTiroの会議メモや文字起こしを、対応する認証と組織アクセス制御のもとで業務に活用
Teamsの内蔵録画・文字起こしTeams会議の録画・文字起こし機能録画・文字起こしの開始を参加者に通知文字起こしを会議後にダウンロード可能

Notta DesktopはmacOS 13.0〜14.3でシステム音声を録音するとき画面収録の許可が必要で、macOS 14.4以降は音声キャプチャの許可のみで使えます(Notta Desktopの公式案内)。

TiroではWindowsのシステム音声録音に別個の許可設定は必要ありません。Macで初めて使うときは、システム音声録音の許可が必要です。Tiroのガイドでは、macOS 14.2以降は許可が数秒で反映され、14.1以前は画面収録の許可設定を使い、アプリの再起動が求められる場合があると案内されています。

Macの許可設定は、会議の参加者に届く通知とは別のものです。AppleのmacOSガイドでは、アプリごとに画面と音声の収録を許可し、音声だけを許可する設定も選べます。Appleのアプリ権限に関する案内も、FaceTime通話中にアプリが画面と音声を記録する例を示しています。利用者が自分の端末でアクセスを許可する手順と、会議相手に録音を知らせる手順は別々に整えます。

Tiroのシステム音声録音はデスクトップでの会議に向きます。iOSとAndroidでは、ほかのアプリの音声を録音する方法に対応していません。デスクトップアプリを入れられずTiro Webで録音する場合は、MacのBlackHoleやWindowsのVB-CABLEのような仮想オーディオケーブルを設定し、システム音声を仮想入力デバイスへ送り、そのデバイスをWeb版の入力に選ぶ方法が公式ガイドに示されています。追加設定を避けたい人は、デスクトップアプリを使える端末かどうかを先に確かめます。

端末で音が再生されることも、試行時の重要な条件です。Tiroのシステム音声録音はコンピューター上の再生音を取り込むため、会議アプリの音声出力先が別の端末や接続先になっていないか確認します。マイク音声だけが残り相手の発言が入らない場合は、会議アプリの出力設定とTiroのシステム音声許可を分けて見直します。

通知の明確さを重視する会議では、Teams内蔵機能が判断しやすい選択です。

会議前に、記録する目的、対象、共有先、保存期間を伝え、社内ルールに沿って必要な承認をそろえます。

Teamsの内蔵記録と外部の音声録音は、通知と記録管理を分けて考える

Teamsの録画と文字起こしは、主催者と実行者の会議ポリシーに従います。Microsoftの管理ガイドでは、両者のTranscriptionが有効なら文字起こしを開始でき、録画と連動する場合もあります。会議中に文字起こしを始めると参加者へ通知されます。録音権限だけで文字起こしが常に始まると考えず、実際のポリシーと開始操作を確認してください。会議後の保存先はOneDrive・SharePointで、ダウンロード・共有も組織の権限設定に従います。

Microsoft Supportの録画案内によると、録画開始時にはデスクトップ、Web、モバイルのTeamsアプリに通知が届きます。Teams会議を記録する判断と参加者への周知を同じ会議画面内で進めたい場合、内蔵機能は実務の流れに組み込みやすい選択です。

Teamsを会議に使いながら、文字起こしや会議メモの作成をTiro側で行う併用ができます。

会議後に誰が文字起こしをダウンロードできるかを管理したいなら、Teams側のIT管理者ポリシーを確認し、NottaやTiroを使うなら各サービスのワークスペースや組織アクセス設定に合わせて共有します。

MicrosoftのTeams通話録音・文字起こし案内では、1対1通話について、管理者が録音や文字起こしの前に相手の同意を必須にする設定を紹介しています。会議の承認・通知手順は、会議用の社内ルールとTeams管理設定に沿って別に確認します。

会議後の共有先まで決めてから、短い試行会議を行う

選択を左右するのは、議事録を作るだけか、その内容を次の仕事へ渡すかです。Notta Desktopは会議後の文字起こし、要約、アクション項目をNottaワークスペースで受け取る流れに向いています。チームがすでにNottaで記録を見ている場合、既存の共有習慣を大きく変えずにbotなし録音を試せます。

Teams内蔵機能は、Teamsの文字起こしを会議記録の基点にしたいチームに合います。文字起こしをダウンロードできる人をIT管理者のポリシーに沿って運用したいチームは、開催者・共同開催者以外への権限付与を確認します。チャネル会議の録画はチャネルのSharePointサイトに保存されるため、共有権限や保管方針を会議前に確認します(Microsoft Supportの録画保存案内)。

TiroではMCP、CLI、REST API、Webhookを通じて、組織内のエージェントが会議メモや文字起こしを取得し、後続ワークフローで使う構成を取れます。MCPにはノート検索、ノート本文・文字起こしの取得、共有リンク取得などの機能があり、接続は対応インターフェース、認証、組織のアクセス制御に従います。たとえば、会議で決まった担当と期限をエージェントがノートから読み、プロジェクト管理側へ登録する運用を設計できます。

試行では、普段使う会議アプリを使い、主催者と参加者がいる短い会議を一度記録します。再生された相手の音声、自分のマイク音声、文字起こし、要約やアクション項目を個別に確認します。会議後は、実際の共有先で対象者が結果を開けることと、IT管理者のポリシーが意図したダウンロード権限になっていることを確かめます。

本番に移す前の確認項目は次のとおりです。

  • 端末: Notta DesktopはmacOS 13以降またはWindows 10以降か。Tiroは対応するデスクトップアプリを利用できるか。
  • 音声: 会議相手の音声が使うコンピューターから再生されるか。マイクとシステム音声の両方が記録に入るか。
  • 許可: Macで録音アプリに必要なシステム音声の許可を与えたか。Tiro Webを使う場合は仮想オーディオ入力を設定したか。
  • 参加者への案内: 開始前に録音の目的、対象、共有先を知らせ、社内方針に沿った承認を得たか。
  • 共有と管理: Nottaワークスペース、Teamsの文字起こし、Tiroのノートのどれを会議記録の基点にするか。閲覧者、ダウンロード権限、保管期間を誰が管理するか。
  • 後続業務: 担当者が手作業で共有するか、TiroのMCPやAPIなどを認証・権限設定のうえで社内AIエージェントにつなぐか。

まず一つの会議で同じ端末・同じ音声条件のもと三つの方法を試し、参加者への伝わり方と会議後の共有先まで比べると、botの有無だけでは見えにくい運用差を選択に反映できます。