契約前の確認点:Notta DesktopはOS別の音声許可、TiroはMultilingual設定、Teamsは開催者ライセンスです。

  • 会話中の翻訳と保存する記録を同じノートにまとめたいなら、Tiroが候補です。
  • botなしのデスクトップ録音と、会議後の要約・アクション項目を重視するなら、Notta Desktopが合います。
  • Teams会議をその場で翻訳し、会議基盤も統一したいなら、開催者ライセンスと管理者設定を満たしたTeamsが便利です。
  • 契約前に短い日英の模擬商談を行い、画面表示と保存後の成果物を別々に確かめます。

日英商談でライブ翻訳と会議後の要点共有を同時に必要とするなら、翻訳をノートに残せるTiro、botなしのデスクトップ録音と会議後の要約に向くNotta Desktop、Teams内の会議と翻訳字幕をまとめやすいTeamsを、会議の運用に合わせて選びます。字幕は会話中に画面へ出す文字、文字起こしは発話を残す記録、翻訳は別の言語で読めるテキスト、要約は決定や作業項目を短くまとめた成果物です。これらは同じ機能ではないため、ライブ表示と会議後に残る文章を分けて比べると選びやすくなります。

比較の軸は、言語設定、会話中の表示、保存される記録、ライセンスとOSの利用条件です。

会話中の翻訳字幕と、保存する文字起こし・翻訳をどう分ける?

日英商談では、会話中に相手の発言を読めることと、会議後に判断の根拠や次の作業を確認できることを分けて考えます。ライブ字幕は商談中の応答に、翻訳された記録は会議後の合意確認や引き継ぎに役立ちます。

Tiroは「Listen In」と「Write In」を別々に設定します。Tiroのライブ録音ガイドでは、Listen Inを実際に話される言語、Write Inを文字起こしと要約を書く言語として説明しています。英語で話す商談を日本語の記録にするなら、入力側を英語、出力側を日本語に設定します。会話中に英語と日本語が切り替わるなら、録音前にListen Inを「Multilingual」にします。

TiroのTranslationトグルは、会話中に文ごとに表示する翻訳を切り替えます。入力言語と出力言語が異なると録音画面に表示され、初期状態はオフです。録音のたびにオフへ戻るので、字幕を使う商談では開始後にトグルをオンにします。録音を終えた後も翻訳はノートに残り、TranscriptタブのScriptビューで表示言語を選べます。

Nottaでは、ライブ翻訳と会議後の翻訳も別の経路です。Nottaの翻訳機能に関する公式ヘルプは、発話中のリアルタイム翻訳と、文字起こし後に翻訳テキストを作る機能を分けています。後者は、外国語の会議をその場では理解する必要がなく、記録を後から整理する運用に合います。

NottaのWeb版には、二言語のリアルタイム文字起こし・翻訳を始める手順もあります。NottaのWeb向け手順では、Instant recordからBilingual transcriptionを選び、文字起こしの言語を二つ指定します。会話中の翻訳が必要なら、Bilingual Translationをオンにします。

Notta DesktopとTiroで、日英のライブ記録に必要な条件は?

Notta Desktopは、会議へbotを参加させずに、パソコンの音声を取り込む録音方法が必要な人に向きます。Notta Desktopの公式機能案内では、会議を検出した後に録音を促す仕組みと、通話終了後にワークスペースへ表示される文字起こし、要約、アクション項目を案内しています。エコーキャンセルとノイズ抑制もDesktopの仕様に含まれています。会議後の要点と作業の引き継ぎを一か所で始めたいチームには、わかりやすい選択肢です。

Notta Desktopのシステム音声録音に必要なOSと許可は、端末によって異なります。NottaのDesktopトラブルシューティングによると、Windows 10以降ではシステム音声を録音できます。macOS 13~14.3では「プライバシーとセキュリティ」>「画面収録」でNottaを許可します。macOS 14.4以降では「画面とシステムオーディオの収録」>「システムオーディオのみを収録」でNottaを許可します。macOS 11または12ではマイク録音を使えますが、システム音声録音には対応しません。

Nottaは、単一言語の文字起こし、二言語同時文字起こし、会議中の翻訳、会議後の翻訳を別機能として扱います。Nottaの対応言語に関する公式ヘルプでは、機能ごとに対応言語が異なると案内しています。Nottaの国際会議向け公式案内は、二言語同時文字起こしを23言語、ライブまたはBot録音中のリアルタイム翻訳を80言語、会議後の文字起こし翻訳を80言語として区別し、これらをWeb・モバイル・デスクトップで使えるとしています。

会議で優先すること合う選択肢導入前に確認する点
botなしのパソコン録音と会議後の要約・アクション項目Notta DesktopOS、音声収録許可、使う機能での日英言語選択
日英が切り替わる会話のライブ翻訳と、ノートに残る翻訳TiroListen In、Write In、Translationの設定
Teams会議内での字幕・文字起こしと既存の会議運用Teams開催者ライセンス、管理者ポリシー、参加者ごとの利用条件

Teamsの翻訳字幕を使うには、開催者のライセンスと設定をどう確認する?

Teamsは、会議そのものと会議中の翻訳表示を同じ基盤で進めたい組織に向きます。Microsoft Supportのライブ字幕ガイドでは、ライブ翻訳字幕をTeams PremiumやMicrosoft Copilotのライセンスに含む機能として説明しています。開催者が対象ライセンスを持つ場合、参加者は個別のライセンスなしで翻訳字幕と文字起こしを使える条件が示されています。参加者本人がライセンスを持つ場合は、その参加者に「Translate to」が表示され、利用できます。

Microsoft Learnの字幕・文字起こし管理ガイドは、参加者がライブ翻訳字幕を使う条件として、開催者のTeams Premiumライセンスを挙げています。ライブ翻訳字幕には会議ポリシーでLive captionsを「Not enabled, but users can enable」にし、ライブ翻訳文字起こしにはTranscriptionを「On」にする必要があります。

Supportと管理者向けLearnでは開催者ライセンスの案内表記が異なるため、契約中のプランで対象会議を使えるかをIT管理者に確認してください。

Teams会議を既に使う組織は、会議運営をそのまま続けながら、同じ会議内でライブ字幕と文字起こしを利用できます。Tiroはオンライン会議のシステム音声を取り込んでノートを作成する選択肢です。

一件の商談で、同じ言語・音声条件と成果物をどう比べる?

本番に近い短い模擬商談を一度設計し、各サービスで同じ内容を試します。参加者に録音と評価を知らせたうえで、話す人、マイク、端末、会議室、ネットワーク、話す順番をそろえます。顧客名や機密情報を使わず、社内で許可された架空の商品名と金額で試します。

テスト用の会話には、英語の説明、日本語での質問、交互に話す場面、商品名、金額、納期、決定事項、担当者を入れます。会話中は、字幕が相手の発話中に見えるか、翻訳先を選べるか、二言語が切り替わったときに記録が追えるかを確認します。録音後は、原文の文字起こし、翻訳文、要約、決定事項、担当者、期限がそれぞれ残り、共有先の担当者が内容を読み取れるかを見ます。

テスト結果は、会話中の理解、原文と翻訳の記録、要約の明確さ、担当者への引き継ぎのしやすさに分けて記録します。翻訳字幕を見ながら会話を続けられるか、終了後に発言の根拠を読み返せるか、要約から担当者と期限がわかるか、共有先が次の作業に移れるかを確認します。商品名、金額、納期、担当者を正しい内容に直すのにかかった時間も記録すると、会議後のレビュー負担を比べられます。

次の一歩: テストで確認した言語設定と成果物を基に、採用チームで利用条件と記録の共有先を決めてから運用に移します。